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立秋の山


ミヤマクワガタ (クワガタムシ科)
8月7日は二十四節気の立秋。この日を境に、空気が変わった。大陸の高気圧
が張り出してきて、じめじめした夏の高気圧を少し追いやった格好。朝夕はめっ
きり涼しく、熱帯夜の寝苦しさからも開放された。

立秋の2日後、山に上がった。鳥は声をすっかり潜めて、山はセミの声が支配
的。暗い林の中で餌を採っていたのはクロツグミ幼鳥。こちらに気づいて枝に
上がったあと姿を消した。

林道に張り出した枝にセアカツノカメムシを見つける。葉裏に産みつけられた
卵を守っているようだ。突然、静寂を破って自衛隊の輸送機が編隊を組んで低
空で西に飛んで行った。ネットで調べるとハーキュリーズという戦術輸送機。

しばらく林道を進むと、2羽のアオバトが前を横切って谷に消えた。車を止め
て散策すれば、鹿剥ぎにあった木に虫が寄っていて、ミヤマクワガタのペアを
見つけた。嫌がるメスに、しつこく迫るオスといった図に見える。

盆も近いので、この日は蘇武岳山頂*まで上ってみる。山頂はアキアカネがたく
さん集まっていた。父の散骨場所で近況を報告してから下山。

ショウマの花はヒヨドリバナに変わったが、寄っていたのはミドリヒョウモン
くらい。アサギマダラが戻ってくるのはもう少し先のようだ。

車の外気温計は25℃をキープ。下界より6℃ほど低い山の上で、夏の午後の
時間をゆっくり過ごした。

【撮影データ】 09/Aug/12 D90+VR300F2.8,*SIGMA10mmFE