8月最初の週末、日中は37℃オーバーの気温に、とてもフィールドワークな どする気が起こらない。涼しい部屋にゴロ寝して、昼間からビール飲みながら オリンピック観戦と、普通の親爺モードで日が落ちる。 それでもと気を取り直し、仲間を誘って夜遊びに繰り出した。夜になっても気 温が下がらない熱帯夜の盆地から少し山に上がっただけで、ずいぶんと過ごし やすい。車を降りると暗闇の中を鹿が斜面を駆け上がり、ピィーと鋭い声が狭 い谷間にこだました。 オオトリノフンダマシ、トリノフンダマシ、アカイロトリノフンダマシ 短い時間の間に鳥糞レギュラー3種をチェック。夜遊びレンズを従来のTAMRON のSP90mmMacroからNikonの60mmMacroに変更。AFがきっちり決まるので、 夜間のマクロ撮影がとても楽になった。 フィールドを変えて観察継続。夜間照明が落ちないことや、剪定や除草剤散布 の影響もあるようで、いつもの年に比べて生きもののバリエーションが貧相で ある。その中でコゲチャオニグモはよく目につく。コゲチャオニグモの別カッ ト。ヤマシロオニグモも網を張っている。完熟個体に成長するまでは、コゲチ ャオニグモとヤマシロオニグモの識別が怪しい。十五夜過ぎの満月をバックに、 ノーストロボで撮ったこいつはヤマシロオニグモ♂だと思うけど、確信なし。 低い藪にチリイソウロウグモが2個体。その下の地面をマムシがゆっくり這っ て身を隠す。夜遊びはマムシに要注意である。 クサグモ、ナガコガネグモ幼体などにレンズを向けても満たされない。目当て のムツトゲイセキグモは今シーズンこのフィールドで未確認のまま。この夜も 見つけることができなかった。 蜘蛛以外にはキリギリスの仲間とハラビロカマキリの脱皮直後の姿を撮影。 上がり前、仲間のインスピレーションで撮ったスズミグモのドーム。 ライティングは彼が買って出た。昨シーズンも二人で同じような演出をトライ した。スズミグモが未成熟でドームの規模も小さいが、それなりの雰囲気で撮 れた。成熟するのを楽しみにしよう。23時半撤収。 【撮影データ】 04/Aug/12 豊岡市 D90+60mmMacro |