林道の膨らみに車を置いて、谷側の林を観察する。道を挟んで山側からはメボ ソムシクイの鳴き交わしが聞こえるが、藪の中の姿はどうしても確認できない。 キビタキ若♂がひょっこり顔を出して、ソングポストで一曲唄っていった。 サンコウチョウの声が近づき、なんと目の前の枝に止った。正面顔、囀り。 外見は成鳥メスであるが、若オスの可能性もある。2羽で林の中を飛び回って いて、そのどちらも尾羽が短かった。若いペアかも知れず、メスも囀ることか ら、尾羽の短いサンコウチョウはいつも悩みの種である。 6月に入って残雪も消え、林道も走れるようになってきたが、大雪による倒木 や落石が何箇所もあり、最終的には道を塞いだ崩土で通り抜けが出来ない場所 で引き返してきた。 戻り道、路肩で1本のササユリ*を見つける。 もうそんな季節なのだ。 【撮影データ】 03/Jun/12 D90+VR300F2.8,*Micro60mm |