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眉白


マミジロ (スズメ目ツグミ科/Siberian Ground Thrush)
2週続きの林道。スギのてっぺんではアオバトが「オア〜・アオ〜」と鳴いた。
オオルリは遠くからの空抜けしか撮らしてくれない。

谷向こうの稜線から声がするので双眼鏡で探す。いたいた、ジュウイチだ。
大きな声は遠くからでもすぐに分かるけど、近くで姿を見るのは難しい鳥。
超遠くのジュウイチ*をNikon1で引き付けて撮っておく。ジュウイチの写真は
これが初めて。翌日には別のポイントでもう少し近いジュウイチ*を観察した。
この週末にはホトトギスを初認。トケン類が揃っていよいよ夏モード。

林道沿いにトチノキが花を咲かせている。フジも綺麗だ。先週通行を阻まれた
残雪は路肩に後退し、通れるようになっていた。しかし、その少し先で斜面が
崩れており、残雪と土砂で通行が難しい。ここでUターン。

往路でマミジロの囀りを確認し、チラっと姿を見たきり見失ったポイント。帰
り道ではマミジロの声がすぐ近くで聞こえた。声の降ってくる方向を探し、梢
の間からマミジロを見つけた。7年前に初観察して以来の再会。近くからの観
察は今回が初めてとなった。
※マミジロの囀り

※マミジロに混じってカッコウ、オオルリの声も聞こえる
マミジロは名前の通りの、眉が白いツグミ科の鳥である。深い森に棲み、当地
でも少数が繁殖しているものと思われる。兵庫県RDBのCランク種。今回観
察した個体は翼の一部が茶色であり、♂若鳥と思われた。「キョロン・チー」
と特徴的に囀り続けたあと、地面に下りて採餌行動を始めた。

マミジロの全身がよく分かるカット。白い眉が非常によく目立つ。ホッピング
しながら虫を捕まえる行動はツグミ科に共通。縦構図でもう1枚。

腹が膨れると再び梢に上がって囀ったが、やがてどこかへ飛んで行ってしまい
それっきり。姿や声はクロツグミに似たところがあり、赤、黄、青の色鮮やか
な鳥とは違う、モノトーンのシックな美しさを持っている。

【撮影データ】 26/May/12 D90,*Nikon1V1+VR300F2.8