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夏鳥の声


ヤマセミ (ブッポウソウ目カワセミ科/Greater Pied Kingfishe)
冬鳥が去り、夏鳥が戻って来る季節となった。週末の朝寝坊を正して、これか
らは早起きに心がけないといけない。そんなことで、朝5時過ぎに起き出して
谷に入ってみた。林道は雪で通行止めになっているが、谷を往復する分には支
障ない。

沢音の中にミソサザイのソプラノが高らかに聞こえる。高い位置からオオルリ
の声が降ってきた。クロツグミの声も聞こえる。この日、別の場所でキビタキ、
センダイムシクイ、コサメビタキも確認。仲間は自宅からツツドリを聞いたそ
うだ。日ごとに森が賑やかになってゆく季節である。

ヤマセミのポイントに入ってみる。おっと、こちらの谷ではコマドリの囀りが
沢越しに聞こえてくる。ヤマセミとはすぐに出会うことができたが、相変わら
ずツレない。相手がようやく落ち着いたところで、十分距離を保って観察。
水浴直後だったようで、羽繕い後のまったり時間に入ったところで、別の人の
接近で飛んでしまった。

少し上流で再会したが、さきほどよりは少し距離が近くなった。川面を見つめ、
唐突にあくびを見せた。位置を調整して獲物の捕捉にかかった様子だったが、
次の予定のためにやむなく時間切れ撤収。

午後からは海に出てみた。あちこちで花見客が繰り出して賑やかである。田ん
ぼではイソヒヨドリを見たのと、ノビタキ♀を1羽見た。移動の終盤、♀が目
立つようになった。

海は波穏やかでサーファーの姿もない。波打ち際にミユビシギが3羽と、岩場
にはオオセグロカモメが休んでいた。少し東の砂浜にはオオミズナギドリ*の死
体が横たわっていた。以前にも、同じ状況に遭遇したことがある。渡り鳥の長
い旅で命を落とすものも多い。

夕刻の六方田んぼ。湛水田ではハシビロガモがくちばしを水中に突っ込んだま
ま餌を採っていた。ハシビロガモ図鑑写真。盆地周辺では、一日経っただけで
昨日はあちこちで見かけたノビタキがぱったり見えなくなった。

【撮影データ】 15/Apr/12 Nikon1V1+VR300F2.8x1.4,*1Nikkor10-30