「六方3馬鹿トリオ」の一人、変人Y氏であるが、夏から足しげく山に通って いる。第一の目的はキノコ。この人は節操なくいろんな生き物を一流の腕でもっ て撮影するのだが、まあ被写体の共通点は「綺麗」いうこと。根っからの綺麗 モン好きらしい。 山のY氏からケータイが鳴った。「赤いのが出たで、上がってこんか」という 誘い。六方田んぼにめぼしい鳥もいないので久しぶりに山に上がってみること にした。昼飯補給のために一旦下山したY氏に教えられた場所に到着。道端に 出たタマゴタケ(テングタケ科)の幼菌はすぐに分かった。タマゴタケはキノ コ界にあって最大のアイドル的存在。緑の森に真っ赤な色という衝撃は、そう、 アカショウビンと共通するものがある。 出たばかりのタマゴタケは、その名の由来をストレートに語ってくれる。まさ に卵から生まれたキノコのようである。この幼菌の手前、斜面をすこし上がっ たところに成長の進んだ別の幼菌を見つけた。(トップ写真) 次の朝には傘 を開くが、成長が急速な幼菌時のタマゴタケを見つけるのはなかなか難しいこ とらしい。 以下、合流したY氏に案内してもらいながら、撮影したキノコたち。 やはりテングタケ科のキノコが、キノコらしい造形で楽しませてくれた。 撮影はすべてE5000。キノコをローアングルで狙うには最高の道具だ。 カラカサタケ(ハラタケ科) シロソウメンタケ(シロソウメンタケ科) ドクツルタケ(テングタケ科) イボテングタケ(テングタケ科) タマシロオニタケ(テングタケ科) 【撮影データ】 20/Sep/04 日高町 E5000 |