出石川のコンクリート護岸のフラットな流域に、今日もカワアイサの群がいた。 オスが3羽とメスが1羽。カワアイサのオスは首から下が真っ白なのでその存 在は遠くからでもすぐにわかる。頭部は深い緑色、白とのコントラストが大き 過ぎてデジスコ撮影ではなかなかうまく撮れない相手でもある。 いつもカワアイサがいる流域にはカワウもよく来る。この二つの水鳥の共通点 は、どちらも潜水して魚を獲ることだ。カワウの数が増え、今では上流域にま で進出している事情は、近年積極的に進めらてきた河川改修と密接に関係して いる。 この話をするには、今回の写真はあまりにお粗末なので次の機会に譲るが、カ ワアイサがどうして殺風景な人工護岸流域を好むかを考えてみることで、自然 観察の新たなヒントが生まれる。いつもこんな風に教えてくれるのが、自然界 の報道写真家宮崎学氏(私は親愛をこめてgakuさんと呼ばせてもらっている)。 鳥だけ見ていても何も分からない。gakuさんの言う「複眼思考」で自然界を見 ることで、そこに人間社会が浮かび上がってくる。 当地では、カワアイサは珍しい鳥とされていた。それがここ数年、確実に、し かも同じ流域で観察されるようになった。そこには何か理由があるはずなのに、 そのことに思いを巡らせることを最近ようやく自分自身で意識的にするように なった。gakuさんのおかげだ。 とかいいつつ(^^;、やっぱり河原のシメを思いっきり寄せて撮っては、出来の 悪さにため息をつくもう一人の自分も、確実にいるのではあるが。 【撮影データ】 31/Jan/04 出石川、 E5000+TSN-824M |