10月5日、マガンの観察をしながら堤防の上をかすめて飛ぶチュウヒを見た。 たぶん同一個体と思われるが、1週間が経った同じエリアの円山川河川敷で、 チュウヒの撮影チャンスに恵まれた。 チュウヒは飛んでいるところしか見たことがなかったが、この個体は河岸の木 に止まることが多い。前日には仲間のKingFisher氏が同じシーンを撮影してい る。羽繕い中は尾羽の様子がよくわかる。羽毛に覆われない黄色く長い脚。 右の脚には標識リングがあるが、ここで付けられたのかどうかは不明。 チュウヒのことを我々鳥仲間は「かっこいいトビ」と呼んでいる。パッと見は トビに似ているが、止まったときの姿は明らかにトビとは違うことが分るだろ う。飛び方もトビとは違い、(ピンボケ&ブレショットではあるが)V字飛行 でヨシ原の上を低空で飛ぶのが特徴である。 暗い曇天でシャッター速度が上がらず残念だったが、翼の裏面の観察から、こ のチュウヒは若鳥のパターンを持っていることが分った。メスの羽根の色をし ているがオスの若鳥の可能性もある。いずれにせよ、兵庫県レッドデータブッ クAランクの希少種である。 このチュウヒ、KingFisher氏の観察時にはキジに、私の観察時にはアオサギに ちょっかいを出していたのも面白い記録。 【撮影データ】 13/Oct/03 円山川、 DSC-MZ3+TSN-824M |