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珍しく妻からの提案で扇ノ山に向かった。蘇武トンネルが出来てアプローチは よくなったとは言え、10時過ぎに家を出て、歩き始めたのが12時前だ。 早起きすればよいだけの話だが、このくらいのペースが但馬の山を歩く我が家 のお決まりスタイル。 ススキの揺れる上山高原を抜けると、路肩にノウサギが見えた。車を止めると こちらにピョンピョンと跳ねて近寄り、すぐにブッシュに消えた。かわいい。 小ズッコ登山口の駐車スペースには1台のみ。連休なのに意外に登山者が少な い。と、このときは思った。小ズッコ小屋を抜けると、道は少し荒れた感じ。 このルートの利用者が減っているのだろう。すぐ上で合流する河合谷口からの ルートがメインになったようだ。麓の正午のサイレンが聞こえる。 ブナ林に入るまでに目に付いたのが何とかハグマとマムシグサ。カメラはD2X にシグマの17-70mmMACROを付けてきた。風景もマクロもこれ1本で事足りる 超便利なお気に入りレンズだ。 ブナの葉はようやく色づき始めた頃で、黄葉を愛でるには1週間以上早い。 しかし小ズッコのブナ林はいつ歩いても気持ちがよいものだ。緑から黄色に移 ろいゆくブナの森の色。登山路を覆う落ち葉の絨毯。微妙なパステルトーンが 今の季節の味わいだ。 小ズッコを抜けるあたりから、お昼を山頂で済ませた下山組と何度もすれ違っ た。この分だと、山頂は随分たくさんの人で賑わっている様子だ。目についた キノコや花を撮りながらゆっくり登ってゆく。最近は帰ってから図鑑で名前を 調べるのも億劫になったので、そのまま掲載しておく。 キノコ1、キノコ2、キノコ3、シソ科?、ヤマアジサイ、ユキザサ 大ズッコを越えて最後の登り。空腹の腹がグーグー鳴る。山頂手前の展望デッ キからは鳥取市内が見渡せ、午前中のうす曇の天気は青空に変わって行った。 小ズッコの森までは昨年も歩いたが、山頂には4年ぶりに立った。 入れ替わりに下山するパーティもいたが、山頂はまだまだ賑やかだった。ベン チ一つを確保して我々のテーブルとする。お湯が沸くのも待てずにとりあえず コンビニおにぎり。カップ味噌汁とカップラーメンをプラスするのが、最近の 我が家流である。山で熱いものは、インスタントでもご馳走。美味しい。 14時前におば様グループが去ってようやく静かな山頂が戻った。ベンチの上 に立つと氷ノ山から三室山までが遠望できた。単独の年配の男性と少し会話を 交わす。どうやら鳥取の人らしく、鳥取東部の山歩きの話をされた。クマと何 度か遭遇したエピソードも興味深かった。 来た道を引き返す。ナナカマドの実にアトリが来ていた。帰路は背中に太陽を 背負う形。木漏れ日がゆれるブナ林歩きをもう一度楽しんで下山。しばらく山 らしい山を歩かなかったが、こうして二人でまた登れたことが嬉しい秋の扇ノ 山だった。 ※撮影はすべてNikon D2X+SIGMA17-70MACRO 【 登山日 】08年10月12日(日) 【 目的地 】扇ノ山(1310m) 【 山 域 】但馬 【 コース 】小ズッコ小屋よりピストン 【 天 候 】晴れ 【メンバー】たじまもり+妻たじま 【 マップ 】持たず(エアリアマップ「氷ノ山」参照) 【 タイム 】小ズッコP11:50…扇ノ山ピーク13:20-14:05…P15:35 |