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カタクリハイキング'06、三川山



カタクリ
カタクリ

同じ時期に同じデジカメ(Coolpix5000)を持ってカタクリ登山を続けること、
今年で4度目。カメラはすっかり古くなったけど、今なお現役で活躍してくれ
る頼もしい道具だ。ズームレンズが時々ウーンと唸ったまま動かなくなるが、
今では絶滅危惧種の回転液晶タイプはローアングルのフィールド撮影にはもっ
てこいだ。カメラアングルがワンパターンで少々自分でも食傷気味ではあるけ
ど、毎年こうして同じ被写体を同じアングルで撮り残しておくのも必用なこと
ではないか。

冬の雪の具合でカタクリの開花時期を予測するのだが、今年は特に雪が深かっ
たので昨年(2005/4/16)の一週間遅れで山に向かった。いつもどおり仲間に
も声を掛けたが、今年も妻たじまと二人だけの三川山になった。麓の食堂で名
物の栃餅を買うことも忘れない。朝づきのやわらかい餅を車内で食べながら沢
を詰め、予定時刻より少し遅れて三川権現社着。すでに3台の車が駐車してあ
り、ちょうど5・6人の中高年パーティが賑やかに出発してゆくのを見送った。

10時45分歩行開始。手入れをして冬を越した二人の新しい皮登山靴、履き
心地も申し分なかった。ミツマタの開花を確認して植林を堰堤まで進む。林床
にはキクザキイチゲミヤマカタバミの白い花。堰堤を越えて左岸の巻き道で
は、ナガバノタチツボスミレ(たぶん)とヤマルリソウの青い花が目に付いた。
雪解けの渓流には自然木の簡易橋が渡してあった。クロツグミとオオルリの声
が沢音の中に聞こえ、足元にはエンレイソウが花をつけていた。

岩尾根に取り付く。ほどなくシャクナゲが現れ、登るにつれて花の数が増えて
ゆく。岩尾根の中間付近のシャクナゲが特に見事だった。シャクナゲ開花のタ
イミングはこれまの登山の中で最高だった。今回に限ってはカタクリ以上に尾
根のシャクナゲが美しく華麗だった。タムシバは終わっていたがアセビやオオ
カメノキの白い花は盛り。

カップル揃ってシャクナゲにカメラレンズを向ける二人を追い越し、尾根を登
り切ったら左にトラバース。休憩なしでぼちぼち進む。すぐに右手の斜面や足
元の斜面にカタクリの開花を確認する。毎年思うことだけど、年々自生地が拡
大しているように感じる。オオイワカガミを見つけた。昨年はイワナシが咲い
ていたけど、今回はまだのようだった。いつものブナ林は何度通っても写欲を
そそられる。ブナの新緑にシャクナゲの赤がワンポイント。ブナの林床でカタ
クリを撮影。(トップ写真)

ゴールのカタクリ群生地では沢山の花が迎えてくれた。蕾も残っていたが、全
体的に盛りを少し過ぎた感じだった。光を透かした花のアップもいつも通りに
撮り残す。群生地斜面を下った谷には雪が残っていて、沢を伝うテンの姿を見
たのは嬉しかった。軽い昼食をとったあと、追い越したカップルが到着したの
と入れ換わりに来た道を引き返した。再びのシャクナゲは、上りで見るより下
りで見る方がさらに美しかった。充分シャクナゲを楽しんで三川権現社に下山。

境内の裏手でショウジョウバカマの開花を確認。まだ雪が残る三川権現社で手
を合わせ、途中の河原でコゴミを摘んでから帰途につく。山中でちょっとした
ハプニングもあったりしたが、これが今シーズンの私たちの山開きとなった。

 【 登山日 】06年4月22日(土)
 【 目的地 】三川山
 【 山 域 】但馬
 【 コース 】三川権現よりピストン
 【 天 候 】薄曇り
 【メンバー】妻たじま、たじまもり
 【 マップ 】持たず(エアリアマップ「氷ノ山」参照)
 【 タイム 】権現10:45…カタクリ自生地11:45-12:35…権現13:30
 ※撮影はすべてNikon Coolpix5000(+WC-E68)