すでに雪解け 小金山
 夜更かし人間にとって日曜の朝は遅い。しまった、ものすごい快晴だ!家の畑 仕事をすませている内に昼過ぎ。とりあえず、春の一つ目の山は小金山。  え〜っ、でも去年は3月半ば過ぎまでスキー登山してたんだよなぁ。今年の春 は早いんだねぇ。 ************************************************************************* 【山 名】小金山(標高405m)京都府弥栄町 【日 程】1998年3月8日(日) 【行 程】弥栄町来見谷(クルミダニ)14:00 - 14:45小金山頂14:55 - 15:25来見谷 【地 図】2万5千図「丹後平」 【天 候】晴(^^) *************************************************************************  クルマでのアプローチのすえ、春の気配が漂う来見谷の集落を出発。知り合い のSさんが薪の材料の丸太を運ぶ仕事をしていた。  「こんちは、久しぶりです。」  「小金山に?今朝登っていた人がいたけど、クルマがなくなっているからもう 下りたんだろうね。」 「雪がもう解けたか調査を兼ねて。どうも今年は去年と比べて3週間くらい雪 解けが早いんじゃないかな、と思っているんです。」  「じゃあ、いってらっしゃい。」  Sさんは、この山里に住んでほとんど自給自足の生活をしている。地の人では ないが、地域の活動や、近くに計画されている原発の反対運動にも積極的に参加 しているようで、私ともいろんな場で顔をあわせる。彼のような人が本当のナチ ュラリストだろうと思っている。  今年は雪のシーズンは短かったが、1月の下旬に大雪が降った。登山道にはき れいさっぱり雪がない。しかし、おそらく雪解けの頃に雪崩が起きたのだろう、 山肌の草が下に向いてぴったりと地面に張り付いている。オールバックの紳士の 後頭部が思い出される。  まだ、雪解け直後で草木の緑よりも山肌の茶色が目立つ。白い季節と緑の季節 の間は、茶色の季節だ。  植林地帯にはいると、左右の木が山道に倒れて無惨な感じだ。この辺りの木は 倒れていなくても根元から大きく曲がっていて、雪の重みを感じさせる。  できる限り、木は道から避けておく。ここは、またMTBで登りたい山だ。M TBならば、いま歩いているコースは下りに使う。障害物はどけておかないと(^ ^)。  40分ほどで山頂到着。いつも30分いないで登れるのだが、Sさんとの立ち話の せいか、山道の木をどけていたせいか…。  朝はどピーカンだったけど、霞がかかってしまった。朝はもっと青かっただろ うと思われる空と海の色は、いま白っぽい。しかも、この山は西に視界が開けて いて、午後は逆光になる。どちらもわかりきっていることなんだけど、なかなか 午前中に登ることができません(^^)ゞ。  網野町の八丁浜はには白い波が見える。昨日よりは緩んだけど、今日もまだ冬 型が残っているようだ。(←この日は夕暮れ以降冷え込んだ。)  周囲の山などの同定がすんだら、下山開始。今夜は、村の行事があるので気持 ちが余りゆっくりしない。  来見谷まで戻ったら、さっきのSさんが今度大勢の子供たちに囲まれて作業を していた。Sさんの子供はそんなに大勢ではないので、近所の子供もいると思わ れる。もしかしたら、来見谷の子供のほとんどということも考えられる。 「上まで行ってきたの?」  「そうだよ。もう雪がないで、いつでも行ってきたらええで。」  「雪がないか、調べに来たん?」  「そう、調査(^^)。」  人なつこく話しかけてくる子がいた。  公民館の前に止めたクルマまで戻り、帰り仕度をしていると、地元のおっちゃ んが話しかけてきた。  「小金山に行っとったんか?この近くにも景色のええ場所があってな。小金山 から見るのと同じ海が見えるんだけど、小金山より近くに見えて、夕日の時間帯 なんかどんなきれいか。」  秘密の場所を教えてもらった\(^O^)/。  柔らかい日差しの中、のんびりムードの山里を後にした。   ☆丹後の國☆CXJ03743@niftyserve.or.jp《はいかい》 ↑ページトップへ