小金山積雪期初登頂
 今シーズン中にもう一度、山スキーで大江山に登ろうかと思っていたが、週末 寒波の影響で風邪気味で、土曜日は一日中頭痛。日曜の朝起きてみると頭がまだ 痛い。体が睡眠を求めている(眠い)のでもうひと寝入り。  10時頃起きてみると、頭もスッキリ。天気もいいので、山スキー決行。しか し、もう今から大江山には行けない。  そこで、ちょっと散歩にといった感じの、小金山に行くことにしよう。あそこ なら迷う心配もない。物足りなければ、そのあとで碇高原によれば良い。 ************************************************************************* 【山 名】小金山(標高405m) 【日 程】1997年2月23日(日) 【行 程】弥栄(ヤサカ)町来見谷(クルミダニ)13:15 - 14:45小金山頂15:00 - 16:00来見谷 【地 図】2万5千図「丹後平」 【天 候】晴 *************************************************************************  12:45に自宅を出発。30分後に登山口の弥栄町来見谷を歩き出す。朝のうちは 少し曇っていたが、今はよく晴れている。  しばらくは平坦な道。スキーを担いで行く。子連れのお母さんが話しかけてく る。子連れ母「どこまでですか?」はいかい「小金山までです。」子連れ母「スゴイ デスネ」はいかい「(^_^)」  やっぱり、よっぽどの物好きに見えるのだろう。  5分ほど歩き、集落が見えなくなった頃、雪が深くなってきたのでスキー装 着。緩い登りを、シールを利して快適に行く。  山に入って行くに従って、沢があったり片斜面になっていたりしててこずる。 また、植林の中では迷いそうになる。雪のない時期に何度も来ているから、何と か迷わないですんだ。  道は徐々に急な登りとなる。今日は気温が高くて、日陰でも汗が出る。  山頂直下に、岩を越えなければならないところが、2カ所ある。一つ目はスキ ーを外してクリア。もう一つは、その手前に大木が倒れて道がふさがっているの で、仕方なくスキーを置いて、体だけ山頂に向かう。雪は浅くて、スキーがなく ても問題ない。  やっと山頂、普段なら来見谷から30分で来ることが出来るのに、今日はその3 倍もかかった。でも、積雪期初登頂で満足。  ひなたぼっこ中のタヌキが迎えてくれた。いや、ひなたぼっこの邪魔をされ て、いやだったみたい。山頂の神社の軒下に、隠れてしまった。  この神社は、地元来見谷の氏神様でなく、海岸の網野町の漁村にゆかりがある そうだ。この小金山は網野の沖からよく見えるので、海に出たときの目印になっ ていたそうである。  そういえば、隣の金剛童子山にも、「穴地蔵」という昔話があり、網野の漁師が 出てくる。  この山頂の展望は西に向かって開けているため、午後は逆光となる。竹野川の 流域平野、網野の浅茂川はよく見えるが、但馬の山々の山岳同定は不可能。神鍋 のゲレンデもこの時期なら白く浮き上がっているはずなのだが…。まあとにか く、海が青い。  何もすることがないので、早々に出発。  下りとはいえ、細い登山道に沿って降りねばならないので、快適な格好とはほ ど遠い。急な下りは怖い。緩い下りは進まない。何が楽しくて…。でも、山スキ ーがあるから、こんな時期に山頂に立てるのだ。やっぱり、嬉しい。  無雪期の倍の時間をかけて、来見谷に帰着。  細い登山道ばかり滑ってストレスがたまった。広い斜面も滑りたい。では、碇 高原へ。           (続く)  小金山のあとの、山スキーオプショナルツアーです。 ************************************************************************* 【山 名】碇高原 笠山(標高495m) 【日 程】1997年2月23日(日) 【行 程】丹後町碇高原総合牧場16:30 - 17:10笠山17:20 - 17:40総合牧場 【地 図】2万5千図「丹後平」 【天 候】晴 *************************************************************************  来見谷から、丹後半島縦貫林道に出て北上、碇高原総合牧場へ。  丹後町と伊根町の境の標高400m位の高原に牧草地が広がっている。その角に、 笠山という山があり、山頂が展望台となってる。牧草地帯なので、障害物がなく 自由自在に滑ることが出来る。  京都府営の総合牧場の建物の辺りにクルマを置いて歩き出す。雪で閉鎖の笠山 キャンプ場を通過し、山頂へ。  ここは、山スキーを買って初めて歩いた場所である。それ以来、毎シーズン一 度は来ていて、これで3度目である。  積雪期に初めてきたときには、これだけでも凄いと思ったが、今ではオプショ ンツアーだ。  丹後町の海岸、依遅ヶ尾山などがくっきり。反対側の宮津・舞鶴方面の海も見 える。やっぱり、海は青い。  山頂で一服したあと、さあ滑るぞ!  しかし、雪質があまりに悪い。日差しでいったん融けて柔らかくなった雪が、 夕方になっていてつき、ターンが出来ない。スキーが滑ったところが真っ直ぐの レールのようになり、曲がらない。足を開いてボーゲンもできない。  それでも、日向の雪の緩いところを選んで降りる。登ってきた道をそれ、牧草 の斜面を行く。斜滑降&キックターンが最も信頼できるテクニックである。  結局、快適な滑りは出来ないのであった。  滑走目的なら、スキー場に行きましょう。                   ☆丹後の國☆ CXJ03743 《はいかい》 ↑ページトップへ