回想記“丹後の国の展望台”磯砂山(京都府)
 今から約1年前の10月23日、磯砂山に登った。その時はまだパソコン通信をやってい なくてどこにも発表することのなかった文書ですが、今ごろになって何となく思い 出されてきたので、アップしました。  磯砂山へは、私が大学を卒業して丹後に戻って来てまだ間もない、1991年の5月 以来の登頂だった。山頂からの360゜の眺めは前と同じ素晴らしさだった。眼下に竹 野川、野田川流域の平野を見おろし、さらに天の橋立、成生岬、浅茂川海岸、小天 橋など海の景色も眺められる。加えて、北に依遅ヶ尾山、東に青葉山、南に大江山 連峰、西に高竜寺ヶ岳の山々もその姿を見せている。丹後の国と、日本海、若狭、 丹波、但馬の国との境界をなすそれらの山々の中央に位置する磯砂山は、まさに丹 後の国の展望台といえよう。そして、初めて磯砂山に登ってから今までの間に、磯 砂山から見えるそれらの山々に一通り登り、再びその山々の姿を眺めいると、この 2年半の間の丹後での私の生活を振り返って眺めているような気分になってきた。  前回は、「初めて登った」という感動があった。今回は、「見渡す周囲の山々に は自分の足跡が残っている」という感動があった。長い人生の中で、新しいことに 挑戦していくことも大切だが、たまには一度通り過ぎたところに戻って自分を振り 返るのもいいものだと思う。  それから更に一年が経過した訳ですが、こんど登ったときにはどのように感じる のでしょうか。また気が向いたら登ってみようと思います。 【山名】磯砂山(イサナゴサン) 【標高】661m 【地図】四辻:2万5千図          京都府丹後半島 CXJ03743 はいかい ↑ページトップへ