依遅ヶ尾山(京都府)登頂記
 9月23日、京都府の丹後半島の依遅ヶ尾山に登ってきた。京都府最北の町丹後町に 位置する山で、緩やかな山腹の上にとがった山頂の乗った独特の形をしていること、 海に近い独立峰であることから広い範囲からその姿が確認できる山である。登頂は、 1992年のゴールデンウィークに続き2回目である。 【日 程】: 1994年9月23日(土) 【コース】: 京都府竹野郡丹後町矢畑〜依遅ヶ尾山頂 往復 【天 候】: 晴時々曇 【同行者】: 男1名  同行のH氏の自動車に同乗させてもらいアプローチ。10時15分丹後町の矢畑集落 の手前に車をデポして、車道を歩き出す。すぐに矢畑の集落に到着。腕時計の標高 計によると、自動車をデポしたところの標高が70m、矢畑は165mだった。  矢畑は昔の面影の残るのどかな集落である。木造で瓦屋根の家の庭の片隅には、 ゴザが敷かれその上に収穫された農産物が並べて干してある。また、家の周りには 柿の木、コスモスの花、彼岸花など植物が豊富である。また、下界の田んぼでは稲 刈りは終わっているが、この辺りはまだ稲の残った田んぼも見られる。  集落を突き当たると道路の舗装は終わっていた、と言うのは2年前の話で今はさ らに奥にも立派な舗装道路が続いている。すぐに舗装は終わり、地道を進む。初め は軽トラックなら行けそうな道だが、途中からは幅も狭くなり車の轍も途切れた。 足元をしっかり見て進まないと時々動物のフンが落ちている。滅多に登る人のいな い山だが、登山道はちゃんと草が刈られ整備されている。  途中、山菜等を採りにきている夫婦に出会った。その時は、旦那が木に登ってあ けびを採っているところだった。彼らは山頂を目指すつもりではないようだ。  登りが急になり、道縁のブッシュが途切れ景色が開けているところでは、ついつ い立ち止まって休憩になってしまう。9月に入り猛暑は一段落したものの、まだ昼 間はかなり暑い。ザックを背負う背中はベットリと汗で濡れている。  前方が明るくなったと思ったら、あっけなく山頂についた。時刻は11時45分であ る。小さな祠があるが、三角点があるのはさらに進んだところである。三角点の場 所はブッシュのため景色は見えないが、祠のところからは西側の展望が素晴らしい。 竹野川流域が足元に見え、その向こうに網野の街が広がっている。ちょっと霞んで いるのが残念だ。また北側にはすぐ足元に犬ヶ岬がポコッと見える。  西側の景色を堪能した後は、三角点を過ぎて登山道の行き止まりまでいき、そこ から東側の景色を眺める。こちらは、宇川流域の集落の広がり、さらに半島最北の 経ヶ岬、そして雄大に広がる日本海がきれいである。内陸部に目を向けると、山の 上に碇高原の牧場も見える。  ガスコンロを出して昼食の準備を始めるが、新しく買ってきたガスのカートリッ ジが合わない。結局火が使えず、同行のH氏から食料を分けてもらうことになった。 12時20分山頂を後にし、登ってきた道を下りる。昨日までの雨で地面が湿っていて 何回か尻もちをつきながらの下山だった。 京都府丹後半島 CXJ03743 はいかい ↑ページトップへ