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花を見せたかった阿瀬渓谷



阿瀬渓谷

GWは妻が東京の娘夫婦のところに遊びに行ってしまったので、独り羽根を伸
ばして過ごしていたところ、休みがとれた長男家族が2泊で帰省することにな
り、にわかに賑やかな休日となった。どこか山に行こうというリクエストに応
えて、昨年の氷ノ山に次ぐ、孫の阿瀬渓谷デビューと相成った。

11時に集落内の駐車場を出発。天気は最高であるが、やはり荒廃した山道を
行くのは気が滅入る。道端に時折見つけるイチリンソウなどに慰められる。
源太夫滝の展望所から山道に入り、4歳児には少し危なっかしい崖道を通過し
ながらゆっくり高度を上げる。

シカの忌避植物だけが僅かに残る丸裸の森が続く。不動滝の急登の途中のじい
ちゃんツリーに曾孫が初対面。不動尊で一息入れて先に進む。ニリンソウが少
し目につく。かつてのクサソテツの群落は土の台地のままであり、対岸に広が
るフッキソウの群落だけが場違いな緑の風景。

斜面には一面にハシリドコロが咲いている。最後の橋を渡れば、本日のゴール
廃村金山である。2時間かけてすべて自分の足で歩き通した孫である。氷ノ山
デビューの時もそうであったが、この日の阿瀬渓谷トレッキングも4歳児にし
ては賞賛に値する。よく頑張ったね。お弁当とお菓子で時間を過ごしてから、
来た道を引き返す。

ようやく見つけたエンレイソウヤマルリソウセモンジンガサハムシが葉上
に止まってすぐに飛び去った。ヒメレンゲがの黄色が鮮やか。車道沿いを下る
がマムシグサくらいしか撮るものもない。
かつて春の花で溢れかえっていた阿瀬渓谷の山道を、初めて歩く孫にも見せて
やりたかったな。

夜は長男スポンサーの焼肉。食後は花火を楽しんだ。

撮影:P340

 【 登山日 】17年5月4日(木)
 【 目的地 】阿瀬渓谷
 【 山 域 】但馬
 【 コース 】キャンプ場〜廃村金山ピストン
 【 天 候 】晴れ
 【メンバー】たじまもり、子たじまU、孫たじまG
 【 マップ 】持たず(エアリアマップ「氷ノ山」参照)
 【 タイム 】P11:00…廃村13:00-13:50…P15:50