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春の花回廊、阿瀬渓谷



ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミ

シーズン2度目の山歩きはホームフィールドの阿瀬渓谷。今年はザゼンソウの
時期を逃してしまったが、雪解けの遅い場所ではまだ見られるかも知れない。
そんな期待も持って、いつもの場所から歩き始めた。

奥の駐車場までの道すがら、咲き乱れるたくさんの花に何度も足をとめる。
ヤマブキオオタチツボスミレイチリンソウキランソウミヤマキケマン。
撮り始めるとキリがないので、多くの花は歩きながら目で愛でることにする。
この日のカメラは、D2Xにシグマの17-70MACROをつけた。重くて嵩張るけど、
400ミリレンズも携行して渓流の鳥も狙おうという算段だ。オオルリの声が
高いところから聞こえている。

駐車場の八重桜はまだ蕾だった。例年だと満開なのに、今年の山の春はやはり
遅い。登山路に入ったところでソメイヨシノが満開。源太夫滝を左に眺める。
マムシグサヤマルリソウトキワイカリソウ。今回の山歩きで特に印象深かっ
た花はミヤマカタバミ(トップ写真)とキクザキイチゲだ。この2種の白い花
が、道端に途切れることなく咲いていた。

湿った場所ではサンインネコノメコチャルメルソウが目に付く。台風による
山崩れの場所に加えて、この冬の大雪で倒れた木が道を塞いでいる場所があっ
た。いずれの難所も歩行に妨げがないよう整備されているのがありがたい。
不動尊下の急登、エンレイソウに目をやりながら息を弾ませる。トチノキから
はクロツグミの歌声、遠くからはツツドリの声。

周回コースの分岐を過ぎたところで、くたびれたザゼンソウを数株見つけた。
クサソテツは出始めたばかりで、食べごろのコゴミをここで少し頂いた。ワサ
ビにはまだ早かったようで、小さな株が僅か目に入っただけだった。残雪の斜
面と雪解け水を集めて音を立てる早瀬、ようやく目覚めたばかりの谷にミソサ
ザイのソプラノが響き渡った。

ショウジョウバカマが一株。これを見送って橋を渡れば金山廃村。渓流沿いに
はネコヤナギ、道端にはツクシとフキノトウ。半壊状態で何年も持ちこたえて
いた分校跡もついに倒壊していた。今まで気付かなかったが、分校前の広場に
ハシリドコロが咲いていた。分校跡をバックに撮影。

ここで昼食にしたあと、ワサビを少し摘んだ。まだ若く、すでに摘まれた跡も
あったが、一食分の山菜を有難くお土産に頂いて帰る。来た道を引き返す頃に
は天気は少し下って風が出てきた。クロツグミとは2度ばかり目の前で遭遇し
ながら、結局鳥の写真を撮ることは出来ずに終わった。花だけで十分満足した
春の阿瀬渓谷歩きであった。

撮った花の写真、やっぱり一眼レフらしいきっちりとした画像。シグマのこの
レンズ1本あれば、風景からマクロまでこなす。本当に便利なレンズで、描写
性能も申し分ないから写真派フィールドワーカーにはぜひお薦めしておこう。
詳細スペックはメーカーサイトのここで。

撮影:D2X+SIGMA17-70MACRO

 【 登山日 】06年4月29日(土)
 【 目的地 】阿瀬渓谷
 【 山 域 】但馬
 【 コース 】バンガロー入口路肩よりピストン
 【 天 候 】晴れのち曇り
 【メンバー】妻たじま&たじまもり
 【 マップ 】持たず(エアリアマップ「氷ノ山」参照)
 【 タイム 】P11:10…廃村12:30-13:30…P15:00